「車載用のポータブル冷蔵庫って結局どれがいいの?」と検索してこのページにたどり着いた方、きっと候補をいくつか見比べてはみたものの、容量も電源方式も微妙に違っていて決めきれずにいるのではないでしょうか。
車中泊やキャンプ、普段のドライブでも大活躍してくれるアイテムだからこそ、数万円する買い物で失敗はしたくないですよね。
この記事では、Alpicool・BougeRV・EENOUR・PowerArQ・EcoFlowという人気5機種を、容量や冷却性能、電源方式などの軸でじっくり見比べていきます。あなたの使い方にぴったり合う1台がどれなのか、最後まで読めばきっと見えてくるはずです。
車載用ポータブル冷蔵庫、選ぶ前に外せない3つの基準
いろいろな機種を見比べる前に、まずは「自分は何を優先したいのか」をはっきりさせておくと、この後の比較がぐっと読みやすくなります。ポイントになるのは、車内スペースに収まる容量かどうか、コードレスでの運用が必要かどうか、冷蔵と冷凍を同時に使いたいかどうかの3つです。
この3つは、これから紹介する5機種すべてに関わってくる大事な軸なので、簡単にチェックリストにしてみますね。
- ✅ 車の座席の隙間やトランクに、無理なく置けるサイズ感か
- ✅ シガーソケットからの給電だけで足りるか、それとも電源の確保できない場所でも使いたいか
- ✅ 飲み物を冷やすだけでいいのか、冷凍食品も一緒に保存したいのか
ちなみに、この手の冷蔵庫を探していると「ペルチェ式」という言葉を目にすることもあるかもしれません。今回比較する5機種はすべてコンプレッサー式で、ペルチェ式に比べて冷却力が高く、真夏の車内でもしっかり冷やせるタイプです。安価な保冷庫と同じ感覚で選んでしまうと、冷え方の物足りなさにがっかりしてしまうことがあるので、まずこの違いを押さえておくと安心です。
もうひとつ勘違いしやすいのが、カタログに書かれている「容量(L)」の数字です。同じ20L台の機種でも、庫内の形やペットボトルの収納本数は意外と差があります。数字だけで判断せず、後ほど紹介する収納目安も合わせて見てもらえたらと思います。
持っていく荷物全体とのバランスも気になるという方は、こちらのチェックリストも参考にしてみてください。
ドライブ旅行に必要な持ち物を季節・日帰り/宿泊別にまとめた記事はこちらです。
それでは、この3つの基準を踏まえたうえで、具体的に5機種を1つずつ見ていきましょう。
Alpicool 9L|省スペース・軽量重視ならこの1台
「とにかく車内の置き場所に困りたくない」「できるだけ軽いものがいい」という方には、5機種の中で最もコンパクトなAlpicool 9Lが向いています。ソロキャンプや普段の買い物用途を想定しているなら、まず候補に入れておいて損はありません。
外寸は46.0cm×32.8cm×26.1cm、重量は約6.4kgと、今回比較する5機種の中でもひときわ軽量です。収納目安は355ml缶なら最大12本、500mlペットボトルなら最大11本程度なので、飲み物中心の使い方であれば十分な容量といえます。
温度設定は、標準モデルのNL9で-20℃〜10℃、上位モデルのMG9では-20℃〜20℃まで対応しており、どちらも1℃単位での細かい調整が可能です。冷凍まで使いたいならMG9、冷蔵中心で価格を抑えたいならNL9、という選び方になります。
動作音は45dB程度とされていて、コンプレッサーが動き出す瞬間はやや音が大きくなるものの、回転が安定すると静かになっていきます。車内で仮眠を取りながら使う、といったシーンでも比較的気になりにくいレベルです。
車のバッテリー保護機能も搭載されていますが、この機種は保護レベルが「M(中)」で固定されており、他の機種のように高い・低いへ変更することはできません。細かく調整したい方にとってはやや物足りない部分になりますが、逆に言えば設定に悩まず使えるとも言えます。
注意
開梱後にすぐ電源を入れるのは避けてください。コンプレッサー内部の冷媒を安定させるため、設置場所に直立させた状態で最低6時間ほど放置してから電源を入れる必要があります。また使用中は、短時間の移動でも傾きが45度未満、長時間の使用では5度未満になるよう、できるだけ水平な場所に置くようにしましょう。
「まずは軽くて場所を取らない1台から試してみたい」という方は、Alpicool 9Lの実際の価格やレビューを確認してみてください。
Alpicool 9L(NL9/MG9)
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BougeRV CR Pro 29L|完全コードレス運用がしたい人向け
「コンセントもシガーソケットも使わずに、どこでも持ち運んで使いたい」という方には、BougeRV CR Pro 29Lが候補になります。29Lと中型クラスの容量を持ちながら、専用バッテリーを組み合わせることでコードレス運用ができるのが最大の特徴です。
容量は29Lで、350ml缶なら37本前後、500mlペットボトルなら20本前後、2Lペットボトルでも6本ほど収納できるとされています。飲み物だけでなく食材もまとめて入れておきたい家族利用や、複数人でのキャンプでも活躍しやすいサイズ感です。
電源は、家庭用コンセント・車のシガーソケットに加えて、別売りの専用内蔵バッテリー(220Wh)を使った3WAY対応になっています。バッテリー使用時の連続稼働時間は、条件によって約6時間から最大14時間程度とされているので、電源が確保できないキャンプ場や災害時の備えとしても心強い存在です。
ここで気をつけておきたいのが、このバッテリーは本体に最初から内蔵されているわけではなく、別売りであるという点です。コードレス運用を前提に考えている場合は、本体価格だけでなくバッテリー分の費用も見込んでおく必要があります。
冷却面では、MAXモードなら25℃から0℃まで約15分、-22℃までは約40分というスピードが確認されています。動作音は45dB以下とされ、他の機種と大きな差はありません。ただし、コンプレッサー部分が本体の端に寄せて配置されている構造上、持ち運ぶときに重量バランスがやや悪く感じられることがある、という点は覚えておくとよさそうです。
電源のない場所でも自由に持ち出したい方は、BougeRV CR Pro 29Lをチェックしてみてください。
BougeRV CR Pro 29L
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EENOUR D23 PLUS 23L|車中泊の使い勝手を重視するなら
「車中泊やテントの中で、ちょっとした使いやすさにこだわりたい」という方には、EENOUR D23 PLUS 23Lがおすすめです。容量そのものはBougeRVよりやや小さめの23Lですが、狭い空間でも扱いやすいような工夫が随所に施されています。
収納目安は300ml缶なら最大30本、2Lペットボトルなら縦置きで最大4本程度です。電源は家庭用コンセント・シガーソケット・ポータブル電源・ソーラーパネル・専用バッテリーの5WAYに対応していて、キャンプ場での電源確保にも柔軟に対応できます。動作音も43dB以下とされ、5機種の中では比較的静かな部類に入ります。
リバーシブル蓋・水抜き栓など便利機能
この機種ならではの特徴が、蓋の開閉方向を左右どちらにも変えられる「リバーシブル蓋」です。車の座席の隙間など、置く向きが限られる場所でも蓋を開けやすい方向に調整できるので、車中泊での出し入れがぐっと楽になります。
さらに、本体を傾けなくても庫内の水を排出できる「水抜き栓」や、天板部分に2個備わったカップホルダーも実用的なポイントです。冷蔵で使うと庫内に多少の水滴や霜がつく特性がありますが、水抜き栓があることで後片付けの手間はかなり軽減されます。
バッテリー保護機能はLOW・MED・HIGHの3段階から選べるようになっていて、シガーソケットからの給電がメインなら保護レベルを高めに、ポータブル電源経由ならやや低めに設定する、といった使い分けができます。
ワンポイント
専用バッテリー(15600mAh/約170.82Wh)を使えばコードレス運用も可能ですが、連続稼働時間についてはメーカー側から具体的な数値は公表されていません。長時間の完全コードレス運用を最優先したい場合は、稼働時間の目安が示されているBougeRVも合わせて検討してみてください。
車中泊での装備選びをこれから一通り見直したいという方は、こちらの記事も参考になります。
狭い空間での使い勝手を優先したい方は、EENOUR D23 PLUS 23Lの詳細をチェックしてみてください。
EENOUR D23 PLUS 23L
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PowerArQ ICEBERG2|カラーと国内サポートで選ぶ定番モデル
「見た目のデザインや色にもこだわりたい」「困ったときに相談できる窓口があると安心」という方には、PowerArQ ICEBERG2が候補になります。コヨーテタン・オリーブドラブ・レッド・チャコールの4色から選べるうえ、キャリーハンドルも備わっているので、キャンプギアのカラーを統一したい方にも相性がよいモデルです。
容量は25L、500mlペットボトルなら約20〜30本、2Lペットボトルなら約4〜6本が収納目安です。電源は家庭用コンセントと車のシガーソケットの3WAYに対応し、温度は-22℃〜10℃の範囲で1℃単位で設定できます。以前のモデルではペルチェ式が使われていましたが、ICEBERG2ではコンプレッサー式に刷新され、冷却性能が向上しています。
設定温度まで下がらないことがある理由
カタログ上は-22℃まで設定できるものの、周囲の気温が25℃〜28℃ほどある環境では、実際には-18℃付近までしか下がらないという声があります。これは「設定した数値どおりに必ず冷える」というわけではなく、外気温や庫内に入れる量によって到達温度が変わってくるためです。真夏の屋外など、条件が厳しい場面では冷え方に多少の差が出ることも想定しておくとよさそうです。
なお、-22℃という最も低い設定にすると、コンプレッサーが止まらずに動き続けるため、動作音が気になりやすいという点も合わせて覚えておいてください。冷凍と冷蔵は温度設定による切り替え式なので、庫内が1室構造のこの機種では、同時に冷凍と冷蔵の両方を使うことはできません。
結露・カビ対策は必須
もうひとつ気をつけたいのが、本体底面の結露です。地面や車内の床に直置きしていると、結露した水が溜まってしまい、カビの原因になることがあります。
注意
本体をそのまま地面や床に直置きするのは避け、すのこや台などを敷いて底面に空間を作るようにしましょう。結露を放置すると、カビの発生だけでなく本体の劣化にもつながる可能性があります。
結露対策についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
デザイン性とサポート体制を重視したい方は、PowerArQ ICEBERG2をチェックしてみてください。
PowerArQ ICEBERG2
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EcoFlow GLACIER Classic|大容量・同時冷凍冷蔵の本格派
「家族での複数泊にも対応できる容量がほしい」「冷凍と冷蔵を同時に使い分けたい」という方には、5機種の中で最も大容量のEcoFlow GLACIER Classicが選択肢に入ってきます。55Lと35Lの2つのモデルが用意されていて、どちらもコンプレッサー式で冷蔵・冷凍の両方に対応しています。
55Lモデルは2室が独立していて、同時に冷蔵と冷凍を使い分けることができ、各ゾーンの温度差は最大22℃まで設定可能です。330ml缶なら約90本、中仕切りを外せば家庭用冷蔵庫の冷凍引き出し1段分弱に相当する量まで収納できるとされています。防水・防塵規格のIPX4に対応し、Wi-FiやBluetoothでのアプリ連携によってスマートフォンから温度調節もできる点も、他の4機種にはない特徴です。
専用の着脱式バッテリーパック(298Wh)を使えば、外気温25℃・エコモード時で55Lモデルは約39時間、35Lモデルは約43時間という長時間駆動が可能とされています。キャンプでの連泊はもちろん、災害時の備えとしても心強い数値です。
55Lと35L、どちらを選ぶべきか
55Lモデルは家族での複数泊や、冷凍・冷蔵を同時に使い分けたい場合に向いていますが、重量は約25.2kgとかなりずっしりしています。35Lモデルは重量約20.5kgとやや軽く、330ml缶58本程度の容量なので、少人数での利用や積み下ろしのしやすさを重視するなら35Lのほうが扱いやすく感じられるはずです。
どちらを選ぶ場合も、車への積み下ろしを1人で行うことが多いのか、複数人で行えるのかを事前にイメージしておくと、後悔のない選択がしやすくなります。
ワンポイント
別売りの専用バッテリーを使わない場合は、駆動にコンセントやポータブル電源といった外部電源が必須になります。また、直射日光が当たる場所では庫内温度が下がりにくくなることもあるため、設置場所によっては日陰を確保したり、カーテンなどで日差しを遮る工夫をすると安定して冷えやすくなります。
大容量と同時冷凍冷蔵を求めるなら、EcoFlow GLACIER Classicの詳細をチェックしてみてください。
EcoFlow GLACIER Classic
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5機種の容量・電源・サイズを一覧比較
ここまで1機種ずつ見てきましたが、実際に選ぶ段階になると「結局どれが一番自分に近いんだっけ」と迷ってしまうこともありますよね。そこで、今回紹介した5機種の主な数値を1つの表にまとめてみました。
気になる機種同士を横に並べて見比べてみると、容量だけでなく電源方式や重量の違いもはっきり見えてくるはずです。
| 機種 | 容量 | 温度範囲 | 消費電力 | コードレス稼働時間 | サイズ・重量 | 動作音 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Alpicool 9L | 9L | -20℃〜10℃(MG9は20℃まで) | 記載なし | 非対応 | 約46.0×32.8×26.1cm/約6.4kg | 45dB |
| BougeRV CR Pro 29L | 29L | -22℃〜10℃ | ECO約36〜45W/MAX約45〜60W | 約6〜14時間(別売バッテリー使用時) | 約56.5×31.5×41.5cm/約12.5kg | 45dB以下 |
| EENOUR D23 PLUS 23L | 23L | -20℃〜10℃(±5℃) | 約35〜45W | 数値記載なし(別売バッテリー使用時) | 約51.5×41.0×31.0cm/約9.2kg | 43dB以下 |
| PowerArQ ICEBERG2 | 25L | -22℃〜10℃ | ECO約35W/MAX約45W | 非対応 | 約57.0×32.0×35.0cm/重量記載なし | 記載なし |
| EcoFlow GLACIER Classic(35L) | 35L(55Lモデルもあり) | -20℃〜20℃ | 定格約55W | 約43時間(別売バッテリー使用時) | 約70.6×40.0×40.5cm/約20.5kg | 38.5dB未満 |
この表を見るときに1つだけ気をつけてほしいのが、「消費電力(W)」と「バッテリー稼働時間」は別の数字だという点です。消費電力はあくまで1時間あたりに使う電力の大きさを表していて、実際にどれくらいの時間動かせるかは、組み合わせるバッテリーの容量(Wh)によって変わってきます。W(消費電力)とWh(バッテリー容量)を混同してしまうと、稼働時間の見積もりを誤りやすいので、コードレス運用を考えている方は特に意識しておくとよさそうです。
表だけではイメージしづらい「実際の使い勝手」の部分は、ここまでの各機種の説明も合わせて読み返してもらえると、より自分に合う1台が見えてくるはずです。
結局どれを選ぶ?用途別のおすすめ早見結論
ここまで5機種を1つずつ見てきましたが、最後に「自分はどのタイプに当てはまりそうか」を用途別にまとめておきますね。冒頭でお伝えした3つの基準(容量・電源方式・同時冷凍冷蔵の必要性)と照らし合わせながら、ご自身に近いものを探してみてください。
とにかく軽さと省スペースを優先したいなら、5機種の中で最も小型・軽量なAlpicool 9Lが向いています。ソロキャンプや日常の買い物用途で、車内の置き場所に限りがある方にぴったりです。
電源のない場所でも自由に持ち出したい方には、専用バッテリーでコードレス運用ができるBougeRV CR Pro 29Lが選択肢になります。容量も29Lとやや余裕があるので、複数人でのキャンプにも対応しやすいはずです。
車中泊での使い勝手を重視したいなら、リバーシブル蓋や水抜き栓など、狭い空間での扱いやすさに配慮したEENOUR D23 PLUS 23Lが合っています。細かい後片付けの手間を減らしたい方にはうれしい機能がそろっています。
カラーやデザイン、サポート体制も含めて選びたい場合は、4色から選べて国内サポートも受けられるPowerArQ ICEBERG2が候補になります。ただし底面の結露対策は忘れずに行うようにしてください。
家族での複数泊や、冷凍と冷蔵の同時使用が欠かせないという方には、5機種の中で最も大容量なEcoFlow GLACIER Classicが本命です。長時間のバッテリー駆動も備えているので、災害時の備えとしても頼りになります。
お子さんやペットと一緒に車中泊やドライブを楽しむ機会が多い方は、長時間駆動できる機種を選んでおくと、食材の管理や飲み物の冷えを気にせず過ごせるようになります。ペットとの車中泊やドライブについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

どの機種にも得意な使い方と、そうでない使い方があります。今回の比較を参考に、あなたのカーライフに一番自然に馴染む1台を選んでもらえたらうれしいです。
よくある質問
- Q車載用ポータブル冷蔵庫は真夏の炎天下でも問題なく使える?
- Aコンプレッサー式であれば基本的に真夏でも冷やすことはできますが、外気温が高い環境では設定温度まで下がりきらないこともあります。直射日光が当たる場所は避け、車内の日陰になる位置に設置すると冷却効率が安定しやすくなります。
- Qシガーソケットからの給電だけで長時間使うと車のバッテリーが上がらない?
- A多くの機種にはバッテリー保護機能が搭載されており、車両バッテリーの電圧が下がりすぎると自動で電源が切れる仕組みになっています。ただし保護レベルの設定によって挙動が変わるため、シガーソケットからの給電がメインの場合は保護レベルを高めに設定しておくと安心です。
- Q中古やアウトレット品の車載冷蔵庫を選んでも大丈夫?
- Aコンプレッサーの劣化具合が外から分かりにくいため、中古品は冷却性能や静音性に個体差が出やすい点に注意が必要です。保証やサポートを受けられるかどうかも含めて、価格の安さだけで判断せずに検討することをおすすめします。











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